海外発送の関税はいくらかかるのか — 国別の目安と仕組み

日本から海外へ商品を送るとき、「関税はどれくらいかかるのか」と気になる方は多いと思います。商品代金や送料はある程度予測できても、関税は受取国の制度や品目によって変動し、送り手の側からは見えにくい部分です。

この記事では、関税の基本的な仕組みと、主な国の閾値・税率の目安を整理します。


関税の仕組み(個人輸入の場合)

国境を超えて商品が入ってくるとき、各国の税関で関税が課されます。個人が私的に使う目的で商品を取り寄せる「個人輸入」の場合は、商業輸入とは異なる基準が適用されることがあります。

  • 申告価額:商品代金(送料を含むかどうかは国によって異なる)
  • 関税の有無:一定金額以下の場合は無税となる「免税枠(de minimis)」を設ける国が多い
  • 受取人払い:関税は受け取り側が、配送会社または税関に支払う形が一般的

つまり、商品が届いてから現地で支払いが発生することがあります。発送前に金額が確定するものではない、という点をまず押さえておきたい部分です。


主要国の閾値・税率の目安

各国の制度は頻繁に改定されます。以下は2026年5月時点の一般的な傾向ですので、実際の発送時には最新の情報をご確認ください。

アメリカ

  • 個人輸入の免税枠:1荷物あたり800米ドルまで
  • 800米ドルを超える場合:関税および手数料がかかる
  • 連邦消費税はないが、州によって別途課税の可能性あり

※従来は「同一受取人・同一日あたり800米ドル以下」の輸入について、de minimis(少額輸入免税)制度が適用されていました。

ただし近年は制度見直しが進んでおり、対象品目や発送形態によって課税・通関手続が必要となるケースがあります。現行制度の確認が必要です。

カナダ

  • 免税枠:20カナダドル(一般贈与品の場合は60カナダドルまで ※少額輸入でもGST/HSTの対象となる場合があります)
  • 連邦GSTおよび州税(PST/HST)が課される
  • 商品によっては反ダンピング措置の対象になることもある

EU加盟国(フランス・ドイツ・イタリア など)

  • 関税:150ユーロを超える商品に課税
  • VAT(付加価値税):原則すべての商品に課税(国により19〜25%程度)
  • IOSS制度により、150ユーロ以下のVATを発送時に申告する仕組みあり

※EUでは現在、150ユーロ以下の貨物について関税免除の仕組みがありますが、制度見直しが進んでいます。

最新の運用状況は発送時点で確認が必要です。

オーストラリア

  • 免税枠:1000オーストラリアドル
  • GST 10%は価額に関わらず課税対象になる場合がある

シンガポール

  • GST徴収閾値の見直しが進行中。近年は400シンガポールドル前後が目安
  • 規制対象品目(電子タバコなど)は別途確認が必要

※GST制度は近年改定が続いているため、発送時点での最新情報の確認が必要です。

香港・台湾

  • 香港は基本的に関税なし(一部品目を除く)
  • 台湾は3000台湾ドル前後が個人輸入の免税枠の目安

関税以外の費用にも注意

関税のほかに、以下の費用が発生することがあります。

  • 通関手数料:配送会社が代行徴収する場合の手数料
  • VAT・消費税:商品代金+送料+関税の総額に対して課税される国が多い
  • 消費税の徴収方式:到着時の支払いと、発送時のIOSS等を通じた事前徴収のパターン

これらが積み重なると、「関税自体は安いけれど消費税で結局上乗せされる」というケースもあります。


おもてなしマートでの扱い

おもてなしマートでは、お見積もりメールに商品代金とEMS送料を含めてご案内します。関税については、各国の制度・品目によって変動するため、事前に金額を確定することはお約束していません。商品ごとに目安をお伝えしつつ、最終的には受取人様で対応していただく形を取っています。

ご不明な点があれば、フォームの備考欄でお気軽にお尋ねください。


まとめ

本記事は一般的な制度説明であり、関税・輸入税の適用を保証するものではありません。最終的な課税判断は各国税関によって行われます。

関税は、商品代金や送料とは別に、受取国の制度に従って後から発生する費用です。国によって免税枠と税率の考え方は異なり、品目によっても扱いが変わります。

代理購入を検討される際は、商品代金+送料に加えて、現地での関税・消費税を見込んでおくと、受け取り時の出費が想定しやすくなります。

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